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診療科目 担当医紹介

脳卒中・神経リハビリテーション科

脳卒中に対する早期リハビリテーションは重要

科学的なリハビリテーション訓練の重要性は以前より強調されていますが、個人差や環境の影響が大きく、現代のリハビリテーションは、まだまだ経験に基づいて行われ、施設間でその方法やゴール設定に差かあるのが現状です。

脳卒中に対する早期リハビリテーションは重要

脳に障害を受けた後、比較的遅れて起こる機能回復は、中枢神経の変化や神経ネットワークが再構築によって起きます。
これを効率良く科学的知見に基づいて行うのがニューロリハビリテーションです。運動機能回復訓練では、障害後の大脳半球間相互抑制のアンバランスの修正、麻痺肢による動作に意味のある随意運動が必要で、経頭蓋直流電流、パワーアシスト付き電気的治療、バイラテラルトレーニング、回復の抑制を起こさない下肢装具の使用と適切な訓練方法、イメージ療法、心理・精神的サポートを行っております。回復の程度には、薬物、遺伝的体質や併存症などが影響しますので、患者様の価値観や希望も考慮したオーダーメイドのプログラムの立案ならびに目標設定が大切です。

今回は、当院で試みている新しい機能回復訓練方法の一部について紹介を行います。

◆徹底した筋力トレーニング

脳卒中では、発症早期より麻痺肢の筋短縮など廃用による障害が出現し筋収縮を伴ったリハビリテーションの開始の遅れは致命的となります。
当院では発症早期より両側荷重を原則とする筋収縮を伴わせた起立・着席訓練を可能な限り数多く施行し、廃用を予防するにとどまらず麻痺肢の促通効果で回復を目指します。

◆早期歩行訓練

早期歩行訓練

脳卒中直後で下肢の緊張が不十分な方は、有効な回復訓練実施のためにはできるだけ早期からの下肢装具装着の上での訓練が必要となります。
従来の下肢装具は、足関節の底面制動とともに関節の自由度が制限されており、正常歩行時とは異なるタイミングと大きさで筋肉への負荷がかかってしまいます。
当院では回復を阻害しない装具として、背屈制限がない比較的生理的なタイミングで制動が働く、油圧ダンパーでの底屈制動による下肢装具を勧めています(ゲイトソリューション)。

◆麻痺肢の積極的使用と感覚入力

ミラーセラピー

ミラーセラピー

上下肢の非麻痺側と麻痺側の間に鏡を置き、非麻痺側が鏡に写っている増を覗いて、麻痺側肢も非麻痺側肢と同じように動かそうと努力するものです。
麻痺側肢は実際には動いてなくても、動かしているような奇妙な感覚を感じます。また、日常動作獲得訓練においても、麻痺側を添えることで非麻痺側だけでの動作にならないようにし、非麻痺肢のみでなく麻痺肢の感覚入力を行っています。

電気的治療刺激

パワーアシスト付電気的治療(PASシステム)
筋の随意的な収縮がない場合
 ・・・ 強制的な電気的治療刺激により麻痺肢感覚刺激ならびに筋肉への短縮予防や関節の拘縮予防を徹底しています。筋肉への表面電気刺激だけでも感覚運動領野への脳血液増加が機能的MRIなどで確認されています。

筋の随意的収縮が起き始めた時点
 ・・・ 筋肉を収縮させる為の電気的治療や麻痺筋のわずかな筋活動に比例して増幅させる電気刺激を行うパワーアシストタイプの機能的電気刺激を開始し、随意的運動の誘発を行っています。

パワーアシストタイプの電気的治療では、随意的運動促通と刺激による体性感覚人力の増加の両方が期待でき、機能回復への脳の可塑的変化に有効だと思われます。
随意的運動は、随意的収縮の段階に応じて、目的のない単純な動きの繰り返しではなく、目常生活などで意味のある随意的な積極的な運動訓練を継続しています。

◆両側性運動による両側大脳半球の賦活化・運動促進

ビタグライドの写真

我々の日常生活は常に両手足の協働で行われています。紐を結ぶ、片方で保持し、もう片方での作業、自転車や歩行など両側での運動が円滑に行われなければなりません、運動は片手運動の訓練だけでは不十分で両側の強調運動をトレーニングする必要があります。
当院では、両手を使用した単純な動きの訓練と随意的な訓練の両方を行っています。

◆イメージ療法

運動を想像するだけで、その運動に必要な部位の血流が上昇することが知られ、イメージトレーニングはスポーツや芸術の分野ですでに応用されていますが、手がかりなしのイメージの想起はすでに正しい運動学習が完了した後でないと、誤学習の原因となりかねません。
脳卒中での障害後のイメージ療法では、患者様が正しい運動学習イメージの想起が非常に困難であることが多く、鏡などを利用して第1人称の立場での錯覚を伴う物のイメージ療法が実用的です。

◆機能回復訓練における心理ならびに精神的ケアの重要性

脳損傷後の機能回復訓練は、患者様にとって精神的ストレスが大きいことから、心理ならびに精神的ケアは重要となります。脳の可塑的変化や神経ネットワークの再構築で機能回復が起きることから、患者さんの動かそうとする意思や随意運動が必須であり、そのモチベーションを引き出すことも治療の一部となります。

今回は、当院で試みている新しい機能回復訓練方法の一部について紹介を行いました。先に記載しましたが、回復の程度には、薬物、遺伝的体質や併存症などが影響しますので、患者様の価値観や希望も考慮したオーダーメイドのプログラムの立案ならびに目標設定が大切です。私たちは、患者様の価値観を充分尊重するとともに、回復の可能性があり、患者様もそれを希望する場合には、あとで充分な訓練を受けていなかった事を生涯後悔しないよう、現在考えられる最良の機能回復訓練を提供する事を大切に考えております。

脳卒中・神経リハビリテーションに関する問い合わせ先

福岡青洲会病院 問い合わせフォームに問い合わせ内容を入力後送信していただくか、
TEL092-939-0010(病院代表)で問い合わせをお願いします。

運動機能回復を目的とした早期脳卒中リハビリテーションの
脳科学を根拠とする理論とその実際

もっと詳しく見たい方は コチラ (PDFファイル)

脳卒中・神経リハビリテーション科 担当医のご紹介

井上 勲
九州大学出身
(副院長)
井上 勲
日本内科学会指導医、 日本内科学会認定内科医
日本神経学会認定神経内科専門医・指導医、 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医、 日本リハビリテーション医学会、 American Stroke Association, Internatinal Stroke Society, American Society of Neurorehabilitation
日本てんかん学会、 日本臨床神経生理学会
専門臨床分野
脳卒中学、臨床神経学、神経リハビリテーション
経歴
九州大学医学部医学科卒業(1989年)
九州大学大学院医学系研究科博士課程 (医学博士)
京都大学大学院医学研究科(臨床研究者養成コース)(公衆衛生学修士)

国立循環器病センター内科脳血管部門
Washington University(St. Louis)、Neurology(脳卒中部門)
脳神経センター大田記念病院脳卒中診療部長(脳神経内科)
社会医療法人財団慈泉会相澤病院リハビリテーション科医長
最近の脳卒中関連著書
井上勲:
SCU ルールブック第2版:峰松一夫監修(中外医学社)分担  2010

井上勲:
脳卒中医療の変貌:脳卒中治療ネットワークのあるべき姿 循環器科 57(4):383-395, 2005

井上勲:
Stroke Unitの10年 エビデンスの動向 総合リハ 36:1145-1151, 2009

井上勲:
運動機能回復を目的とした脳卒中リハビリテーションの脳科学を根拠とする理論とその実際
相澤医学雑誌 8:1-11,2010
成田 純任
防衛医科大学校出身
成田 純任
日本内科学会指導医
日本内科学会認定内科医
日本小児科学会認定小児科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
厚労省日本DMAT隊員

脳卒中・神経リハビリテーション科 週間予定

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脳卒中・
神経疾患
リハビリテーション回診
 
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午後 チーム
カンファレンス
脳外科・脳神経内科合同回診
チーム
カンファレンス
チーム
カンファレンス
チーム
カンファレンス
チーム
カンファレンス
 

※VF検査(嚥下造影検査)は11:30からとなります。

診療科目

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電話:092-939-0010
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