検査機器のご紹介

MRI検査装置について

MRI検査とは

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)検査とは、強い磁気と電磁波、それに水素原子の動きを利用して、体の断面を撮影する検査です。
MRI検査では、縦、横、斜め、あらゆる方向から撮影することができます。
X線を使わないので、放射線による被曝の心配もありません。
当院では、3T(テスラ)という強い磁場強度の装置を導入しており、非常に高精細な画像を得ることが出来ます。

MRI装置
Achieva 3T (Philips)
設置2009年3月13日
磁石超電導タイプ
磁場強度3T(tesra)

MRI検査の特徴

  • X線を使いません(X線の被曝がありません)。
  • 体中のあらゆる方向の画像が得られます。
  • 痛みは全くありません。
  • 検査時間が長くかかります(検査内容によりますが、20分から40分)。
  • 工事現場のような大きな音がします。

MRI検査前の注意事項

MRI検査は磁石を使用して検査を行います。次のような方は検査ができない場合もありますので、必ず事前にお知らせ下さい。お手数ですが、毎回「MRI検査の問診書」にて確認させていただきます。
詳細は、「3テスラMRIの注意事項」を御確認下さい。

  • 心臓ペースメーカー、埋め込み型徐細動器、人工内耳を体内に入れている方。
  • 外傷や手術で人工関節や脳動脈クリップなどの金属が体内にある方。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある方。
  • 閉所恐怖症など狭い場所が苦手な方。

MRI検査前の準備

次のような貴金属類は故障したり、検査の妨げになりますので、事前に取り外して検査着に着替えていただきます。

  • 貴金属
    時計、指輪、ネックレス、イヤリング、へアピン など
  • 磁気カード
    キャッシュカード、テレホンカード、定期券 など
  • その他
    眼鏡、補聴器、カイロ、エレキバン、湿布などの貼付薬、入れ歯、鍵、金属のついた下着(ブラジャー、スリップ)

※化粧品(マスカラなど)の中には、金属を含んでいるものがあるため、化粧を落としていただくことがあります。

MRI検査開始・検査中のお願い

  • 検査台に仰向け(検査部位によってはうつ伏せや横向き)に寝て、体の力を抜いてリラックスして下さい。
  • 検査中は痛みを伴いません。静止を保って下さい。
  • 検査中に気分が悪くなったりしたときの為に、ブザーをお渡しします。
  • 検査中、MRI装置から工事現場のような大きな音がしますが心配いりません。

MRI検査で得られる画像

頭部、脊椎領域
脳梗塞や脳出血、その他の変性疾患を的確に診断することができます。
造影剤を使用しないで、血液の流れを利用して血管を描出することができ(MR-angiography:MRA)、脳動脈瘤、 動脈塞栓症、血管狭窄などの診断に利用されます。
造影剤を使用することにより、小さな脳腫瘍や異常血管の診断にも有効な検査です。
また、神経線維の走行を明らかとする“MRトラクトグラフィー(神経線維画像)”も撮像可能です。
脊髄や椎間板などの組織を鮮明に描出することができ、椎間板ヘルニアによる脊髄神経の圧迫や、その他脊髄変性疾患などの診断に有用な画像を提供します。

乳腺領域
MRIは他の乳腺検査に比べて乳管内癌の描出に優れ、乳癌の治療に際して広がり診断や 多発結節などの存在診断に有用です。

腹部領域
肝臓や胆嚢、膵臓、総胆管など、腹部内の臓器を検査します。
肝腫瘍の精査の際には、血流動態と肝細胞機能の評価を1回で出来るEOBプリモビストという造影剤を用いています。

四肢領域
四肢領域では、靭帯、関節軟骨、骨梁、軟部組織などを検査します。3テスラのMRIは組織分解能が良く、微細な構造も良好に描出することが出来ます。

他にも、様々な画像を撮像しています。