検査機器のご紹介

造影検査に関する注意事項

造影MRI検査・造影CT検査を受けられる患者様は、
造影(CT)検査の説明書・同意書
造影(MRI)検査の説明書・同意書
をよく読み、必要事項を記入された後に御署名をお願い致します。

当院使用の造影剤一覧

MRI用造影剤

  • マグネスコープ(ガドリニウム製剤):経静脈投与(テルモ株式会社)
  • プリモビスト(ガドリニウム製剤):経静脈投与(バイエル薬品株式会社)
  • ボースデル(塩化マンガン四水和物):経口投与(協和発酵工業株式会社)

CT用造影剤

  • オムニパーク300(非イオン性ヨード造影剤):経静脈投与(第一三共株式会社)
  • イオメロン350(非イオン性ヨード造影剤):経静脈投与(エーザイ株式会社)
  • バイステージ300(非イオン性ヨード造影剤):経静脈投与(大洋薬品工業株式会社)
  • バイステージ370(非イオン性ヨード造影剤):経静脈投与(大洋薬品工業株式会社)
  • イオパーク(非イオン性ヨード造影剤):経静脈投与(富士薬品工業株式会社)

血清クレアチニン値の記入に御協力下さい

造影剤投与によって生ずる腎障害のことを造影剤腎症と言います。多くは可逆的な機能障害ですが、時として不可逆的な腎不全に陥るケースもあります。
また、重篤な腎障害のある患者へのガドリニウム造影剤使用に関連して、腎性全身性線維症(Nephrogenic Systemic Fibrosis:以下、NSF)の発症が報告されています。NSFはガドリニウム造影剤の投与後数日から数ヶ月、時に数年後に皮膚の腫脹や硬化、疼痛などにて発症する疾患で、進行すると四肢関節の拘縮を生じて活動は著しく制限され、死亡率は20~30%といわれています。
造影検査にあたっては、性別、年齢、および血清クレアチニン値から推定GFR(推定糸球体濾過量:以下、eGFR)を算出して腎機能を評価することが望ましいとされております。
当院におきましても、患者様に安全な検査を行う為には、患者様の腎機能を把握しておく必要があります。お手数ですが、造影検査を申し込まれる際は、造影検査説明書・同意書に、血清クレアチニン値のご記入をお願いいたします。
なお、血清クレアチニン値は3ヶ月以内の採血データを用いることを原則とします。

ヨード造影剤と併用注意の薬剤について

ビグアナイド系糖尿病用剤とヨード造影剤は、併用により乳酸アシドーシスをきたすことがあるため併用注意とされています。 原因は、ヨード造影剤の投与により一過性の腎機能低下をきたす可能性があり、その結果、ビグアナイド系糖尿病用剤の腎排泄が減少し血中濃度が上昇するためと考えらています。 そのため、ビグアナイド系糖尿病用剤の服用を中止し、検査後48時間経過したのち再開することが望ましいとされています。 ビグアナイド系糖尿病用剤を使用している患者様の造影CT検査を依頼される場合は、予めビグアナイド系糖尿病用剤に服用を一時的に中止する等の適切な処置をお願い致します。

1. 造影CT御依頼時

担当の者より、糖尿病の有無、ビグアナイド系糖尿病薬(一覧は別紙ご参照下さい)の内服の有無に関してお尋ねさせて頂きますのであらかじめご聴取をお願いします。 ビグアナイド系糖尿病薬内服患者様の造影CT御依頼時には、当院への診療情報提供書に“患者へのビグアナイド系糖尿病薬の服用中止説明済み”という文言を記載してFAXして頂きます様お願い致します。

2. 造影CT検査前

ビグアナイド系糖尿病薬を内服されている場合は、検査前48時間、内服中止の指示をお願い致します。患者様用の説明用紙(説明用紙)もございますので、もしよろしければ御使用下さい。

3. 造影CT検査後

造影検査終了後48時間も、ビグアナイド系糖尿病薬の服用を再開しない様、お願い致します。また、造影検査終了後、患者様の腎機能回復に不安がある場合は、先生のご判断で再開時期をさらに延期する等のご検討をお願い致します。

なお、同薬の服薬中止が確認出来なかった場合、造影検査を中止させて頂く場合がございますので、あらかじめご了承下さい。但し、緊急を要する場合は対象から除外されますので、その旨の御連絡と診療情報提供書への記入をお願い致します。

※ヨード造影剤(尿路・血管用)とビグアナイド系糖尿病薬との併用注意について
日本医学放射線学会のHP↓からご確認ください。)
http://www.radiology.jp/member_info/safty/20210302_01.html

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